※注意※
国民的家族アニメを題材にし、「もし波平が亡くなったら…」という一家の一大事が起きると仮定し、さらにさらに、がもう相続相談センターにご相談にいらっしゃった体で、今回の記事を執筆しています。
それでは、はりきってどうぞー!
◎波平、涙の別れは突然に

ある日、磯野家に激震がはしります。
磯野 波平が持病の高血圧を悪化させ、脳梗塞により帰らぬ人となりました。
倒れていた波平を発見したのは三河屋のサブちゃん。
いつものように配達で、「三河屋ですー」と勝手口から入ったところ、波平が冷蔵庫の前で倒れていたのです。サブちゃんはすぐに、応急処置を施し、救急車を呼びましたが、波平は帰らぬ人となっていました。
その日は、波平以外、出払っており(波平を置いて皆デパートへ出かけていました)、ひとり気ままにフネが作っておいたご飯を食べようとしていたところ、倒れてしまったのだろうと推測されます。
突然のことに、フネは抜け殻のようになり、サザエをはじめとする子どもたちは悲しみに暮れました。しかしながら、時は止まってはくれません。
マスオさんはいつまでもお婿さんをしているわけにもいかず、男気を見せ、ノリスケと協力しつつ、葬儀の手配を行いました。
悲しみのなか、執り行われた葬儀には、たくさんの人が参列し、波平の死を悼みました。粛々と執り行われる葬儀に、泣いてばかりはいられないと、フネも俯きがちだった顔を少しだけ、あげることができるようになりました。
たくさんの人に見送られ、波平は幸せ者だったともいえます。
「いいお葬式だったわね」と、タイコさんが言えたのも、葬儀が無事執り行われ、波平を見送ることができたからでしょう。
慌ただしい時間が過ぎ、さあ、後片付けをしようと台所に立ったフネとサザエでしたが、あることに気づきました。
『お父さんの遺産どうしよう』
慌てたのは、磯野家・フグ田家の人々です。
磯野家・フグ田家の人々は波平が急逝するとは思わず、相続について日頃から考えていませんでした。
そのため、誰が相続人となり、どのように遺産を分けたらいいのか、まったく、わかっていません。
しかも、波平が亡くなったとき、相続財産として不動産(土地・建物)、預貯金、株式、車などがあり総額が10億円を超えていました。
ただ、負債もあり、住宅ローンで1億円。。。
この遺産の額を知った磯野家・フグ田家の人々は、それぞれが波平の財産について思いを巡らせます。

そもそも、磯野家の家に住んでいるのは、磯野家とフグ田家になります。二世帯住宅ということです。
マスオさんも、お婿さんと言っていますが、戸籍上は婿養子にはなっておらず(推定)、波平の所有する家に同居していた形になります。
名字を記載しますので、両家の波平の遺産に対するお悩みを示していきたいと思います。また波平の親族である波野ノリスケのお悩みも追記していきます。
磯野 フネは、波平の葬儀と住宅ローンの残債について心配。
フグ田 サザエとフグ田 マスオは、磯野 波平の相続財産をタラオのためにできるだけ取得したいと考える。
磯野 カツオは、波平からの相続財産でおもちゃをたくさん買う算段。
磯野 ワカメは、フネにできるだけお金を残してあげたいと考える。
波野 ノリスケも、叔父である波平が亡くなったことで、自分も何か貰えるんじゃないかと期待している。
カツオは頭の中がよくわかる内容、そして最後のノリスケに至っては、悩みというより望みですが。。。
とはいえ、相続について何もわからないままでも仕方がないので、フネはサザエを頼りに専門家へ相談してはどうかと考えたのです。
いくらマスオさんが年収1,000万超えの商社マンであったとしても、相続のことはわからない、専門家の知り合いもいないという話だったので、フネとサザエは、専門家を探すことにしました。
そして、なぜだかどうして、マスオさんの実家が大阪であったせいか、「がもう相続相談センター」を探し当て、相談に行くことにしました。

◎フネ、サザエを連れて大阪へいく
東京から、はるばる大阪へ。マスオさんは不在ですが、フネとサザエは、マスオさんの実家へのご挨拶済ませると、大阪市の蒲生四丁目(通称:がもよん)までやってきました。
相続相談センターは初めてだったので、とても緊張したようですが、話しやすい先生に迎え入れられ、不安に思っていたことを、つらつらと話し始めました。
相談をしている間に、先生が磯野家とフグ田家の家系図を作成しました。まずは、そちらをご覧ください。

フネは、お葬式の疲れで、うっかり波平の父親と母親、祖父と祖母の名前を忘れてしまったようで、しっかりもののサザエも、急に聞かれたため、名前をど忘れしてしまったようでした。
がもう相続相談センターの先生は、仮に磯野父平と母平、父方の祖父母(父父平と父母平)、母方の祖父母(母父平と母母平)として、家系図を作成し、フネとサザエに説明を始めました。
フネとサザエが、がもう相続相談センターで説明を受けた内容は次のとおりです。
1:波平の遺産を取得できる相続人は法律で順位が決まっており、前順位者が亡くなったら後順位者が相続人になる。
・配偶者であるフネは必ず相続人になる。
・第一順位の相続人は、サザエ、カツオ、ワカメ。もし波平が亡くなる前にサザエが亡くなっていたら、タラオがサザエの相続人の
地位を受け継ぎ相続人になるが、マスオは波平と養子縁組をしていない限り相続人にはならない。
・第二順位の相続人は、父平と母平。もし父平と母平が亡くなっており、父方の祖父母(父父平と父母平)、母方の祖父母(母父平と母母平)が存命ならこの四人が相続人になる。
・第三順位の相続人は、波平の兄弟である波野 なぎえ、磯野 海平。
もし波平が亡くなる前になぎえが亡くなっていたらノリスケがなぎえの地位を受け継ぎ相続人になる。
2:波平の遺産を取得できる取り分も法律で決まっている。
・フネと第一順位の相続人の場合は
フネ:遺産の1/2を取得
サザエ・カツオ・ワカメ:三人で遺産の1/2を取得(一人1/6)
・フネと第二順位の相続人の場合は
フネ:遺産の2/3を取得
父平・母平または、父方の祖父母【父父平と父母平】、母方の祖父母【母父平と母母平)】):二人(祖父母の場合は四名【存命と仮定する】)で遺産の1/3を取得(一人1/6【祖父母の場合は、一人1/12】)
・フネと第三順位の相続人の場合は
フネ:遺産の3/4を取得
海平・なぎえ:二人で遺産の1/4を取得(一人1/8)
3:法律で決まった取り分と異なる分け方をするときは、相続人全員の同意によって自由に
分け方を決めることができる。
専門用語ばかりで、最初は難しかったものの、先生がわかりやすく図にして示してくれたので、フネとサザエは「なるほど!」と思ったのです。
あとは、フネとサザエが個人的に心配していることを聞き、「先生が仰ったことを一度家族で相談してみますね」と告げ、無料相談を終えたのでした。

◎マスオとノリスケの家族会議
東京へ帰ったフネとサザエは、みんなを集めて、自宅で家族会議を開きました。
会議では、がもう相続相談センターで聞いたことを説明し、どのように遺産を分けるかを、マスオさんとノリスケの仕切りのもと、話し合いをしました。
話合いでは、皆の考えがたくさん出ましたが、次のように決まりました。
1.10億円から住宅ローン1億円を返済し、残りの金額 9億円を相続人で分ける
2.相続財産の種類が色々あり分けにくいため、相続人全員で話し合い以下のように分ける
土地・建物 フネが取得する
預貯金 1/2 フネが取得する
1/2 ワカメが取得する
株式 サザエが取得する
車 カツオが取得する
残念ながら、仕切りまで行ったノリスケですが、相続人ではないため、遺産を取得することができませんでした。
しかしながら、磯野家とフグ田家の人々は波平の膨大な遺産を皆で共有したため、働かずに遊んで暮らすことができるようになったそうです。
これも専門家に相談したからこそ、話合いがまとまり、家族のみんなの合意のもと、相続財産を分けることができたのでしょう。
話がまとまった磯野家、フグ田家は、波平の死を乗り越え、新たな一歩を歩みだしました。
家族団らんの席に波平はいませんが、きっと天国で家族が仲良く暮らす姿を笑顔で見ていることでしょう。
おわり

さて、来週のサザエさんは♪
◎カツオ、波平の遺した車を大破させる
◎ワカメの習い事は資産活用術
◎タラちゃん 将来の夢は「個人投資家」
の3本です。
来週もみてくださいね♪うふふふふ♪

嘘です。
上記のような放送はありません。ブログ終わりにじゃんけんもしません。
ただ、がもう相続相談センターでは、ちょっぴりユーモアを持たせながらブログを書いたりしています。
お役に立つ記事などもたくさんあるので、ご興味を持たれた方は他の記事もご覧ください。
もちろん、ご相談も承っておりますので、お気軽にお問合せくださいね!うふふふ♪

がもう相続相談センター
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趣味は音楽鑑賞、サッカー観戦。好物は甘いものです。