不動産をスムーズに相続するためにやるべき3つの準備

「親名義の家を相続する予定だけど、何を準備すればいいのかわからない…」

そんな声をよく聞きます。

不動産の相続は、現金や預貯金と違って手続きが複雑になりがちです。

さらに、事前の準備ができていないと、相続人同士でのトラブルや余計な費用負担につながることもあります。

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この記事では、不動産相続をスムーズに進めるための3つの準備について解説します。


目次

1.まずは「名義人」「登記簿」の確認から始めよう

登記簿を確認する女性

最初にやるべき準備は、不動産の名義と内容の確認です。

🔸名義人が誰かを確認

現在の登記簿を取得し、不動産の名義人が誰なのかを確認しましょう。

「すでに亡くなった祖父のままになっていた」など、相続登記が未了のケースも多くあります。

>相続登記の方法はコチラ

このままだと次の相続手続きがさらに複雑になるため、相続が発生する前に整理しておくことが大切です。

🔸固定資産評価証明書も取得しておく

相続税がかかるかどうかを判断するうえでも、不動産の評価額を知っておくことが重要です。

市役所で発行される「固定資産評価証明書」を使えば、相続税の概算もつかめます。

【不動産の評価額とは】相続や税金の計算に使うために、公的に定められる不動産の価値のことです。


2.誰が相続するのか?“共有名義”はできるだけ避けよう

手でバツを作る男性

不動産を相続するとき、「とりあえず全員の名義にしておこう」と相続人全員での共有名義にするケースがよくあります。

一見、平等な方法に思えるかもしれませんが、共有名義は将来的に大きなリスクを抱える選択でもあります。


🔸なぜ共有名義は避けた方がいいのか?

不動産を複数人で共有すると、売却・賃貸・建て替え・担保設定など、すべての意思決定に共有者全員の同意が必要になります。

たとえば3人兄弟で共有していた場合、誰か1人でも反対すれば不動産を動かすことができず、不動産が“塩漬け”状態になるリスクがあります。


🔸名義人が死亡すると「次世代」まで巻き込まれる

さらに大きな問題は、共有名義人の一人が亡くなったときに起きます。

亡くなった人の持ち分は、その子どもたちが相続することになり、名義人がどんどん増えていくのです。

たとえば、3人で共有していた不動産が、1人の死亡によってさらに3人の子へ分かれると、
【元の3人 → 合計5人以上が共有者】という具合に、名義人の数が倍増してしまう可能性も。

名義人が増えるほど、

  • 意見がまとまらない
  • 話し合いが進まない
  • 不動産の活用・売却がまったくできない

といった深刻な事態に陥ることがあります。

>さらに詳しい共有名義の危険性

>実家の相続で絶対にやってはいけないこと


🔸将来のトラブルを防ぐには「単独名義」が基本

そのため、不動産はできるだけ1人の相続人に引き継ぐのが原則です。

他の相続人には「代償金(現金や他の財産)」を渡して調整すれば、不公平感なく単独名義にできるケースも多くあります。

不動産の共有は、遺産分割トラブルの温床です。

“とりあえず共有”ではなく、将来まで見越した名義の整理を意識して相続の準備を進めましょう。


3.遺言書や家族会議で「争わない準備」をしておこう

遺言書作成をしている男性

不動産は“分けにくい財産”であるため、相続人同士の争いに発展しやすい特徴があります。

そのリスクを減らすために、遺言書の作成生前の家族会議が有効です。

🔸遺言書があるだけで変わる

  • 「〇〇の不動産は長男に相続させる」と明記することで争いを回避
  • 遺言書があると、手続きも格段にスムーズになる
  • 配偶者の住居確保や配慮も、遺言書で明確にできる

🔸家族会議で気持ちを共有しておく

生前に「どの不動産を誰が引き継ぐか」「どう使いたいか」など、家族で話し合っておくことで、心情的なわだかまりを減らすことができます。

不動産の相続準備は、財産の分け方だけでなく、「気持ちの準備」も大切なのです。

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まとめ:不動産の相続には「事前の準備」が欠かせない

まとめ

不動産の相続は、事前の準備しだいで結果が大きく変わります。
以下の3つを押さえて、スムーズな相続を目指しましょう。

✅ 不動産の名義と評価額を確認する

✅ 誰が相続するかを話し合い、「共有」を避ける

✅ 遺言書や家族会議で意思を明確にしておく

相続の準備をしておくことは、家族への思いやりでもあります。

「うちは大丈夫」と思っていても、不動産の相続で揉めるケースは決して少なくありません。

いざというときに困らないよう、早めの準備を心がけましょう。

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