疎遠な親子がやっておくべき相続対策と注意点

親子関係が疎遠なまま、
相続を迎えてしまう…

そんなとき、何も対策をしていないと「取り返しのつかないトラブル」へと発展しかねません。

結論から言えば、最低限やっておくべき対策や注意点は以下の5つです:

  1. 親は【遺言書】と【財産リスト】を残しておく
  2. 子は【財産の有無】と【連絡ルート】を確認しておく
  3. 疎遠な関係でも【相続放棄】や【調査】は待ったなし
  4. 書類の取り寄せや不動産の処理に思わぬ手間がかかる
  5. 第三者(専門家)を早めに関与させておくのが安全

これらを少しでも先回りしておくことで、感情的なしこりや無駄な負担を最小限に抑えることができます。

それでは、親側・子側に分けて具体的に解説していきます。

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目次

通常の家族と違って、疎遠な親子には以下のような“見えない地雷”が潜んでいます。

  • 親の財産状況がわからず、借金や連帯保証に気づかない
  • 他の相続人と連絡が取れず、遺産分割協議が止まる
  • 遺言がないことで、法定相続分を巡る対立が起こる
  • 何もしないまま相続の3か月が経ち、放棄できなくなる
  • 通夜・葬儀の連絡すら他人経由でようやく届くケースも

こうした状況では「感情面のしこり」と「事務手続きの負担」が重なり、思っている以上に精神的・金銭的コストがかかります。


● 遺言書の作成(できれば公正証書で)

親の立場から見れば、
「誰に何をどう残すか」
書き残すことはトラブル回避の最低条件です。
特に疎遠な子にどれだけ遺すのか、逆に「一切遺さない」と考えるならその理由も明記すべきです。

親が亡くなったあと、遺言書がなかったことで兄弟間の揉め事に発展するケースは非常に多くあります。

遺言書作成の解説はこちら

● 財産目録(一覧)の作成

・銀行口座
・不動産の権利証
・保険証券
・借金や滞納情報(あれば)

これらをひとつのノートにまとめて保管しておくだけで、遺された人の苦労は劇的に減ります。

● エンディングノートや専門家の関与

たとえ直接話したくない相手でも、
・「書き残す」
・「専門家に伝える」

という形で意思を示すことは可能です。

あとは司法書士や信頼できる第三者が、相手に正確に届けてくれます。

>専門家の選び方はコチラ


● 財産の有無を事前に想定する

「うちは財産なんかないから大丈夫」と
思っていても、借金や保証債務が残っているケースもあります。

相続放棄できる期限は“知ってから3か月以内”なので、訃報が届いたらできるだけ早く財産調査を始める必要があります。

>相続放棄の詳細はコチラ

● 死後の連絡ルートを確認しておく

誰が親の死を知らせてくれるのか。
親戚か? 近所の人か? まったく不明な状態だと、訃報を受け取るタイミングそのものが遅れ、相続放棄も間に合わなくなることがあります。

● 相続手続きの流れを理解しておく

  • 相続放棄の申述(家庭裁判所)
  • 戸籍の収集・財産調査
  • 遺産分割協議(他の相続人との合意)
  • 不動産や預金の名義変更

これらの流れを“なんとなくでも”知っておくと、いざという時に慌てずに済みます。

>もっと詳しい流れはコチラ


● 戸籍の収集が予想以上に大変

本籍地が遠方だったり、何度も転籍していると、戸籍を遡るのに数週間かかることもあります。

● 実家が空き家化して問題になる

「放置していたら近隣トラブルに発展」「管理費がかさむ」など、放っておくと損する場合があります。

>空き家対策はコチラ

● ペット・仏壇・遺品など“財産でないモノ”が残る

相続財産とは別に、「誰が片付けるのか」で揉めるものの代表です。

● 相続人全員が疎遠だと手続きが止まる

親子だけでなく、兄弟姉妹との連絡もつかない場合、遺産分割協議が長期化します。
→この場合、家庭裁判所の調停に進むこともあります。


立場やるべきこと理由
親 公正証書遺言の作成トラブル回避と意思の明確化
親 財産一覧を残す遺された人が困らないように
子 財産の有無を把握相続放棄の判断材料になる
子 誰が訃報を伝えるか確認相続開始を見逃さないため
子 手続きの流れを知っておく3か月の期限に間に合わせる

✅ 最終結論

疎遠だからこそ、最低限の“準備”が重要です。
感情のわだかまりがあっても、「迷惑をかけない / かからない」ための備えは誰にとっても必要な配慮です。

もし、相続を迎えることになった場合は、一人で悩まず専門家のサポートを早めに受けることをおすすめします。

それが、自分を守るだけでなく、相手との最後の関わり方を“穏やかに締めくくる”唯一の方法でもあります。


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皆様、はじめまして!

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簡単に自己紹介させていただきますと、 実は私、司法書士になる前は、プロサッカー選手を目指してブラジルに留学したり、お笑い芸人をしていたりと、少し変わった経歴の持ち主なんです。

「え、司法書士なのに?!」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんね(笑)。

でも、 これまでの経験を通して、どんな人とも “楽しく、わかりやすく” コミュニケーションをとることの大切さを学びました。

そして、その経験は、相続問題という複雑で、時にデリケートな問題を抱えたお客様と向き合う上で、大きな強みになっていると自負しています。

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