実際、遺言書って意味あるの?メリットを司法書士が解説!

「こんにちは!大阪のがもう相続相談センターの司法書士、本上(ほんじょう)です」
相続対策に役立つ知識を解説いたします!

遺言書は、相続対策において必要不可欠なものです。

「うちは財産も少ないし、家族も仲が良いから大丈夫」
そう思って遺言書を用意していない方は、意外と多いかもしれません。

しかし、実際の相続の現場では、「遺言書さえあれば、ここまで揉めなかったのに…」という後悔の声が後を絶ちません。財産の多い・少ないにかかわらず、遺言書の有無が“家族の将来”を大きく左右するのです。

では、遺言書の役割やメリットを順番にご説明していきます↓

目次

1:「遺言書がある・ない」で何が変わる?

遺言書がない場合

遺言書がない状態で相続が始まった場合、相続人全員で財産の分け方を話し合う必要があります
※この話し合いを遺産分割協議と言います。

遺産分割協議で意見が食い違うと、「兄は生前に贈与を受けていた」「あの家は私が住みたい」など、感情的な衝突が起きがちです。その際の基準になるのが「法定相続分」です。

※法定相続分:これは法律で定められた財産の取り分のことで、たとえば子どもが2人いる場合は、それぞれが2分の1ずつ相続することになります。

しかし現実には、生前に親の面倒を見ていたり、生活支援をしていた兄弟姉妹がいたりと、平等な分け方が「不公平」に感じられるケースが多いのです。
そうした感情のズレが、「なぜ私がこんなに尽くしたのに…」という不満につながり、家族関係に深い亀裂を生んでしまうことも珍しくありません。

また、相続人のうち誰か一人でも連絡が取れなかったり、反対したりすると手続きが進まなくなることも。つまり、遺言書がないだけで、相続全体が止まってしまうリスクすらあるのです。
しかも相続の手続きには期限があるものも多く中には期限を過ぎると過料にかされる手続きもあるため注意が必要になります。

より具体的なトラブル原因は下記ブログをご覧ください

遺言書がある場合

遺言書がある状態で相続がはじまった場合、基本的には遺言書の記載内容に従って相続が行われます。
誰に何を渡すかがはっきりしているため、家族同士での話し合い(遺産分割協議)が不要になることも多く、手続きがスムーズで、トラブルになりにくいのが大きなメリットです。


2:遺言書のメリットを5つに整理!

「遺言書って本当に必要?」という疑問に答えるために、ここでは遺言書の代表的なメリットを5つに絞ってご紹介します。どれも、家族との関係を円満に保ちたい方にとっては見逃せないポイントです。

(1). もめごと回避に有効
家族間の相続トラブルの多くは、遺言書がないことが原因です。遺言書があれば、分け方の基準が明確になるため、意見の衝突を未然に防ぐことができます。

(2). 財産の分け方を自分で決められる
法律上のルール(法定相続分)にとらわれず、自分の想いに沿った分配が可能になります。たとえば「長男には実家を」「介護してくれた娘には多めに」など柔軟な配分ができます。特に不動産などの“分けにくい財産“がある場合、相続する相手を指定しておくことでトラブル回避に繋がります。

(3). 特定の人への配慮ができる
法律では相続人に含まれない相手(例:内縁の配偶者、友人、介護を支えてくれた親戚など)にも、遺言によって財産を渡すことが可能です。

(4). 相続手続きがスムーズに進む
遺産分割協議が不要な場合、手続きが格段にスピードアップします。相続人同士のやり取りにかかるストレスや手間も軽減されます。

(5). 家族への“心のメッセージ”を残せる
遺言書は、単なる財産分配の書面ではありません。人生の節目に伝えたい感謝や思いを綴ることで、亡くなった後も家族の心に温かい想いが届きます。


3:実際に遺言書を作ってよかった人の声

「遺言書って本当に意味があるの?」そう思っている方にこそ知ってほしい、実際に遺言書を作成した方のリアルな声をご紹介します。

●「遺言書があったから、兄弟ゲンカにならずに済んだ」

母が生前に公正証書遺言を残してくれていました。実家をどうするか、財産をどう分けるかなど細かく書かれていたので、兄と大きな話し合いをせずに、淡々と手続きを進めることができました。感情的になる前に“母の言葉”が指針になったと思います。(60代女性・大阪府)

●「疎遠だった父の思いを知って涙が出た」

父とは距離を感じていたので、遺言書が残っていたことにまず驚きました。そこには「お前がいてくれて心強かった」といったメッセージがあり、財産よりもその言葉に救われました。書いてくれて本当に良かったです。(50代男性・大阪府)

●「書いたおかげで、安心して余生を過ごせています」

これからのことを考えて遺言書を作成しました。司法書士のすすめで、子どもたちとも内容を相談しながら決めることができたので、「これならきっと揉めない」と感じています。遺言書を書いたことで、気持ちがスッと軽くなり、安心して日々を過ごせるようになりました。(70代女性・兵庫県)

【遺言書作成のポイント】

家族と相談しながら遺言書を作成することで、さらに“家族が揉めない遺言書”を作れるようになります。遺言書はドラマなどの影響で、相続人が亡くなった後に作っていたことを知るイメージがありますが、本当は望ましくありません。事前に家族と話し合って作成するのがオススメです!

詳しい作り方は下記ブログに掲載しております

【遺言書の種類】

遺言書は大きく分けて2種類あり、「自筆証書遺言」「公正証書遺言」があります。
それぞれ異なるメリット・デメリットがございます。ご自身の状況にあったものを選ぶのがベストです。

公正証書遺言の詳細はこちら

自筆証書遺言の詳細はこちら


:遺言書は“未来の家族への思いやり”

遺言書というと、「自分が亡くなった後の話」として、つい暗いもののように感じてしまう方も多いかもしれません。ですが、実際には遺言書は“家族への最後のメッセージ”であり、“思いやり”のカタチでもあります。

遺言書があることで、残された家族は迷いや不安から解放されます。誰もが感情的になりやすい相続の場面で、あなたの意思がきちんと残されていることは、家族を守ることにつながります。

そして何より、「あなたの思い」をしっかり伝えることができる唯一の手段です。
財産のことだけでなく、「ありがとう」「これからも仲良くしてほしい」といった言葉を残すことで、家族の絆を深めることができます。

“遺言書”とは、あなたが家族に贈る「未来への手紙」。
今だからこそ、その準備をしておきませんか?


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自己紹介:本上崇(ほんじょう たかし)

皆様、はじめまして!

がもう相続相談センター代表の本上崇 ( ほんじょう たかし ) と申します

簡単に自己紹介させていただきますと、 実は私、司法書士になる前は、プロサッカー選手を目指してブラジルに留学したり、お笑い芸人をしていたりと、少し変わった経歴の持ち主なんです。

「え、司法書士なのに?!」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんね(笑)。

でも、 これまでの経験を通して、どんな人とも “楽しく、わかりやすく” コミュニケーションをとることの大切さを学びました。

そして、その経験は、相続問題という複雑で、時にデリケートな問題を抱えたお客様と向き合う上で、大きな強みになっていると自負しています。

相続問題は、誰にとっても 不安や悩み がつきものです。「何から手をつければいいのかわからない」「手続きが複雑そうで面倒だ」「費用がいくらかかるのか不安だ」…

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