銀行解約のデメリットと注意点|放置した方がいい?後悔しないための確認リスト

銀行解約のデメリットと注意点|放置した方がいい?後悔しないための確認リスト

使わない銀行口座の口座解約を検討しているものの、デメリットや手続きの注意点が分からず、そのままにしている方は少なくありません。
しかし、不要な口座を放置し続けることにもリスクが伴います。

この記事では、銀行口座を解約するデメリットと放置するリスクを比較解説し、後悔しないためのチェックリストや具体的な手続きについて説明します。

目次

銀行口座を解約する前に知っておきたい7つのデメリット

銀行口座を解約する前に知っておきたい7つのデメリット

銀行の口座解約は、単純にお金を一カ所にまとめるだけの行為ではありません。
普段の生活に思わぬ影響を及ぼす可能性があるため、事前にデメリットを把握しておくことが重要です。
特に、各種サービスの引き落としや将来の手続きに関する注意点を見落とすと、後からトラブルに発展しかねません。

ここでは、解約前に知っておくべき7つのデメリットを具体的に解説します。

デメリット1:公共料金やクレジットカードの引き落としが停止する

解約する口座を公共料金やクレジットカードの引き落とし先に設定している場合、手続きを忘れると支払いが滞納状態になります。
電気、ガス、水道、携帯電話料金、家賃、保険料などの支払いが停止し、延滞金が発生したり、サービスが利用停止になったりする恐れがあります。
特に複数の引き落としを設定している場合は、変更手続きに漏れがないか入念な確認が必要です。

デメリット2:給与や年金、還付金の入金が受け取れなくなる

給与や年金の振込先に指定している口座を解約すると、大切な収入を受け取れなくなります。
勤務先や年金事務所への変更届の提出には時間がかかる場合もあるため、解約のタイミングには注意が必要です。

また、児童手当や税金の還付金、保険の満期金など、定期的ではない入金の受け取り口座に指定しているケースも見落としがちなので、過去の取引履歴を確認しておくと安心です。

デメリット3:連携するキャッシュレス決済が使えなくなる恐れがある

スマートフォン決済アプリや電子マネーのチャージ用口座として銀行口座を登録している場合、解約するとチャージができなくなります。
オートチャージ設定をしていると、残高不足で決済できない事態も起こり得ます。
日常的に利用している決済アプリがあるなら、どの銀行口座と連携しているかを事前に確認し、別の口座への変更手続きを済ませておきましょう。

デメリット4:ポイントプログラムや金利優遇などの特典が失効する

銀行によっては、取引状況に応じてATM手数料の優遇や振込手数料の割引、提携サービスのポイント付与、定期預金の金利上乗せといった特典を提供しています。
口座を解約すると、これらの特典はすべて利用できなくなります。
特に、給与振込口座に指定することで得られる金利優遇などは、生活に与える影響も大きいため、解約による不利益がないか確認することが大切です。

デメリット5:同一銀行での再開設が難しくなるケースも

一度解約した銀行で、再び口座を開設しようとしても、すぐに認められない場合があります。
特に、短期間での解約と再開設は、マネー・ローンダリングなどの不正利用を疑われる可能性があり、銀行側の審査が慎重になる傾向があります。
将来的にその銀行を利用する可能性がある場合(例えば、転勤や住宅ローンの利用など)は、安易に解約せず、口座を維持しておく選択も考えられます。

デメリット6:相続手続きの際に取引履歴の証明で苦労する可能性がある

相続発生時、故人の資産状況を正確に把握するために、銀行の取引履歴が必要になることがあります。
しかし、口座を解約してしまうと、過去の取引明細の取り寄せが困難になる場合があります。被相続人の生前に口座が解約されていた場合、金融機関によっては開示を拒否されるケースも散見されますが、弁護士会照会といった方法を用いて開示を働きかけることが可能です。また、多くの金融機関では口座が存続していれば、最長10年分の取引明細証明書の発行が可能と案内されています。
相続人が資産の証明で苦労する事態を避けるためにも、特に高齢の方の口座を整理する際は、将来的な相続手続きの可能性も考慮に入れて慎重に判断する必要があります。
相続を放置するリスクについては「相続を放置する8つのリスク」で詳しく紹介しています。

デメリット7:法人口座の場合は将来の融資審査に影響が出ることも

法人口座を解約すると、その銀行との取引実績がすべて失われます。
将来、事業拡大などで融資を受けようと考えた際、取引期間の長さや実績は審査における重要な評価項目の一つです。

メインバンクではない銀行の口座であっても、長年の取引実績があれば、それが信用情報として有利に働く可能性があります。
安易な解約が、将来の資金調達(ローン)の選択肢を狭めることにならないか、慎重な検討が求められます。

口座を放置し続けるのも危険!知っておくべき3つのリスク

銀行口座を解約する前に知っておきたい7つのデメリット

口座解約のデメリットを考えると、使わない銀行口座をそのまま放置した方がよいと思うかもしれません。
利用していない口座を持ち続けることにも、手数料の発生や犯罪への悪用といったリスクが潜んでいます。
ここでは、口座を放置し続けることの危険性と、知っておくべき注意点について解説します。

リスク1:未利用口座管理手数料が引き落とされる可能性がある

近年、多くの金融機関で「未利用口座管理手数料」が導入されています。これは、一定期間入出金などの取引がない口座のうち、残高1万円未満などの条件を満たす口座から、年間1,320円(税込)などの手数料を引き落とす制度です。残高が手数料に満たない場合は、残高全額が引き落とされたうえで口座が自動解約されるケースもあります。知らないうちに大切なお金が減ってしまう可能性があるため注意が必要です。

リスク2:10年以上の放置で「休眠預金」になり引き出しが面倒になる

2009年1月1日以降の取引から10年以上、入出金などの動きがない預金は「休眠預金」として扱われます。
休眠預金になると、預金保険機構に移管され、民間公益活動の資金として活用されます。
もちろん、自分の預金であることに変わりはなく、いつでも引き出す権利はありますが、手続きには本人確認などで通常より時間がかかり、手間が増えることになります。

使わない銀行口座の存在を忘れる前に、対応を検討するべきです。

リスク3:第三者による犯罪や不正利用に悪用される危険性がある

長期間利用していない口座は、自分自身の管理意識が薄れがちです。
その結果、通帳やキャッシュカード、印鑑を紛失しても気づきにくくなります。
もし第三者の手に渡った場合、振り込め詐欺やマネー・ローンダリングといった犯罪の振込先として悪用される危険性があります。

自分は被害者であると同時に、意図せず犯罪に加担してしまうことにもなりかねないため、セキュリティ上の注意点として認識しておくべきです。

デメリットだけじゃない!不要な銀行口座を解約する3つのメリット

銀行口座を解約する前に知っておきたい7つのデメリット

口座解約には注意点もありますが、もちろんメリットも存在します。
使わない銀行口座を整理することで、資産管理がシンプルになるだけでなく、無駄な支出や将来の負担を減らすことにもつながります。
ここでは、口座を解約する主な理由ともいえる3つのメリットを紹介します。

メリット1:家計の管理がシンプルになりお金の流れを把握しやすくなる

複数の銀行口座にお金が分散していると、総資産がいくらあるのか把握しづらくなります。
口座を1〜2つに集約することで、お金の出入りが一元管理できるようになり、家計全体の状況が明確になります。
家計簿アプリなどと連携する際も、管理する口座が少ない方が手間がかかりません。

これにより、貯蓄計画や資産運用の見直しがしやすくなるというメリットがあります。

メリット2:不要な手数料の支払いやセールスの連絡がなくなる

使っていない口座を解約すれば、前述した「未利用口座管理手数料」が発生する心配がなくなります。
また、口座を持っていることで届く、投資信託や保険商品などの勧誘を目的としたダイレクトメールや電話セールスもなくなります。
不要な支出や連絡による精神的なストレスから解放される点は、見過ごせないメリットといえるでしょう。

メリット3:資産の分散を防ぎ相続時の手続き負担を軽減できる

万が一の相続が発生した際、相続人は故人が所有していたすべての銀行口座を特定し、残高証明の取得や解約手続きを行わなければなりません。
口座の数が多ければ多いほど、その手続きは煩雑になり、時間も手間もかかります。

生前に使わない口座を整理しておくことは、残される家族の負担を大きく軽減することにつながります。
親が亡くなった後の手続きについては「親が亡くなったらやることリスト」で詳しく紹介しています。

後悔しないために!銀行口座解約前の最終確認チェックリスト

口座解約の手続きを進める前に、後から「しまった」と後悔することがないよう、最終確認を行いましょう。
特に、決済や入金に関連する項目は見落としやすい注意点です。

以下のチェックリストを参考に、解約しても問題ないか、必要なものに変更手続きは済んでいるかを一つずつ確認してください。

引き落とし口座に設定されていないか?公共料金・家賃・各種ローンなど

解約予定の口座が、各種支払いの引き落とし口座になっていないかを確認します。
公共料金(電気・ガス・水道)、携帯電話料金、家賃、クレジットカードの利用代金、各種保険料、奨学金の返済、住宅ローンやマイカーローンなど、月々の支払いをすべてリストアップし、変更手続きが完了しているか再確認しましょう。

給与や年金の振込口座になっていないか?児童手当・還付金なども確認

給与や賞与、公的年金の振込先になっていないかを確認します。
これらに加えて、児童手当や医療費の還付金、保険金、配当金といった不定期な入金の受け取り口座に指定している可能性もあります。
過去の通帳履歴などを確認し、すべての入金先が新しい口座に変更されているかチェックしてください。

ネットバンキングでしか利用していないサービスはないか?

近年は通帳やカードが発行されないネットバンキング専用口座も増えています。
普段、振込や残高照会をスマートフォンのアプリで行っている場合、その口座の存在を忘れがちです。
また、特定のオンラインサービスを利用するためだけに開設した口座がないかも思い出してみましょう。

キャッシュレス決済や証券口座と連携していないか?

PayPayや楽天ペイなどのキャッシュレス決済アプリのチャージ元口座に設定されていないかを確認します。
また、NISAやiDeCoといった積立投資の引き落とし口座や、証券会社、保険会社の取引口座として連携している場合もあります。
これらの変更手続きを忘れると、積立が停止したり取引に支障が出たりする可能性があるため、注意が必要です。

口座残高はゼロになっているか?利息の確認も忘れずに

口座を解約する際は、残高をゼロにしておくのが基本です。
ATMや振込で残高を他の口座に移しましょう。
その際、普通預金にはわずかな利息が付くため、解約手続きの直前に利息額を含めて全額を引き出す必要があります。

事前に銀行窓口で残高を確認し、その場で解約と同時に現金で受け取るか、他行へ振り込んでもらうのが最も確実です。

銀行口座の解約手続き|3つのステップと必要書類

銀行口座を解約する前に知っておきたい7つのデメリット

口座解約前の確認がすべて完了したら、いよいよ実際の手続きに進みます。
手続き自体はそれほど難しくありませんが、必要なものを事前に準備しておくことでスムーズに進められます。
ここでは、銀行口座の解約における基本的な流れと必要書類について解説します。

【ステップ1】解約に必要なものを準備する(通帳・印鑑・本人確認書類など)

銀行窓口へ行く前に、解約に必要なものを揃えておきましょう。
一般的には以下の4点が必要ですが、金融機関によって異なる場合があるため、事前にウェブサイトなどで確認しておくと安心です。
解約したい口座の通帳
解約したい口座のキャッシュカード

届出印
本人確認書類

【ステップ2】基本的に銀行窓口で解約手続きを行う

金融機関での口座解約方法は多岐にわたります。一部のネット銀行のほか、三井住友銀行や三菱UFJ銀行のように、インターネットバンキング(SMBCダイレクトやかんたん手続アプリなど)で解約手続きが可能な金融機関もあります。三井住友銀行の場合、受付完了から手続き完了まで約1〜2週間程度かかることがあります。京葉銀行のインターネット支店の口座解約は郵送または店舗窓口で行い、インターネットバンキングの契約自体はオンラインで解約可能です。多くの金融機関では窓口での手続きも可能で、その際は開設支店以外でも手続きできる場合があります。窓口で解約を希望する旨を伝え、備え付けの解約届に必要事項を記入・捺印し、必要書類と共に提出します。手続きにかかる時間は金融機関や手続き内容によって異なります。

【ステップ3】紛失物がある場合は事前に銀行へ相談する

通帳や届出印、キャッシュカードなどを紛失してしまった場合でも、口座の解約は可能です。
ただし、本人確認をより厳格に行うため、通常の手続きに加えて紛失届の提出などが必要となり、手間と時間がかかります。
まずは解約したい銀行のコールセンターや窓口に電話で連絡し、紛失物がある場合の解約手続きの流れと、必要なものについて事前に相談・確認しておきましょう。
銀行口座の解約手続きに必要なものについては「銀行口座の解約手続きに必要なもの」で詳しく紹介しています。

銀行口座の解約に関するよくある質問

ここでは、銀行の口座解約に関して多くの方が疑問に思う点について、Q&A形式で解説します。
解約手続きを進める上での不安や疑問を解消するためにお役立てください。

使っていない銀行口座を解約しないと、どんなデメリットがありますか?

放置すると未利用口座管理手数料が引かれる可能性があります。
最終取引から10年が経過すると「休眠預金」となり、引き出し手続きが煩雑になる点も注意点です。
さらに、第三者に不正利用されるリスクも考えられます。

通帳や届出印をなくした場合でも銀行口座の解約はできますか?

はい、解約は可能です。
ただし、紛失届の提出など通常より手続きが複雑になるため、事前に銀行へ連絡して必要なものを確認してください。
運転免許証やマイナンバーカードなど、顔写真付きの本人確認書類は必須となります。

一度解約した銀行で、もう一度口座を作ることは可能ですか?

再開設は可能ですが、解約から期間が短い場合などは、不正利用防止の観点から審査が慎重になり、開設を断られるケースがあります。
以前の解約理由や金融機関の方針にもよるため、必ず再開設できるとは限りません。

まとめ

使わない銀行口座の解約は、家計管理の簡素化や手数料リスクの回避といったメリットがあります。
一方で、引き落とし口座の変更漏れや、各種特典の失効といったデメリットも存在するため、事前の入念な確認が不可欠です。
口座を放置し続けることにも、休眠預金化や犯罪に悪用されるリスクが伴います。

本記事で紹介したチェックリストを活用し、ご自身の状況に合わせて解約か維持かを判断し、計画的に口座整理を進めましょう。

▽ がもう相続相談センター ▽

当センターは、何度も何時間でもご相談無料ですので、お気軽にご連絡ください😊
あなたにあった対策方法をご紹介させていただきます。

がもう相続相談センター 大阪市城東区今福西3-2-2

>弊社の無料相談でできること

>最近相続のことを考え始めた方へ

目次
0120-892-102 9:30〜19:00 定休日:水曜
無料相談はこちら