相続手続きで必要な「印鑑証明」とは?枚数・取得タイミングの注意点

印鑑証明注意点

相続手続きを進める中で、必ず出てくるのが「印鑑証明」です。
ただし、

  • 何枚必要なのか分からない
  • いつ取ればいいのか迷う
  • 有効期限があるのか不安
  • 取り直しになるのが怖い

こうした悩みを抱えたまま、
とりあえず取ってしまう人が非常に多いのが実情です。

結論から言うと、
印鑑証明は「早く取りすぎる」のが一番危険です。


目次

相続手続きにおける印鑑証明とは

相続手続きで使う印鑑証明は、
遺産分割協議が成立したことを証明するための書類です。

主に、次の場面で求められます。

  • 遺産分割協議書の作成
  • 不動産の相続登記
  • 銀行預金の解約・名義変更

相続人全員が内容に同意していることを示すため、
実印と印鑑証明がセットで必要になります。


相続で印鑑証明は何枚必要?

まず一番多い質問がこれです。
結論として、
必要枚数は相続の内容によって変わります。

一般的な目安

  • 不動産の相続登記:1通
  • 銀行口座の解約・名義変更:1〜2通
  • 証券口座・その他手続き:各1通

複数の手続きを並行して進める場合、
相続人1人あたり2〜3通必要になるケースが多いです。

ただし、
最初にまとめて多めに取るのはおすすめしません。
理由は後述します。


相続の印鑑証明はいつ取得するのが正解?

印鑑証明を取得するベストなタイミングは、
遺産分割協議の内容が完全に固まった後です。

具体的には、

  • 相続人が全員確定している
  • 誰が何を相続するか決まっている
  • 遺産分割協議書の内容が確定している

この状態になってから取得します。

早く取りすぎるとどうなる?

印鑑証明を先に取ってしまうと、

  • 協議内容が変わって取り直し
  • 相続人が増えて無効
  • 有効期限切れで再取得

といった事態が起こります。

印鑑証明は「準備書類」ではなく、
最終局面で使う書類です。


相続で使う印鑑証明に有効期限はある?

法律上、
印鑑証明そのものに明確な有効期限はありません。

ただし実務では、

  • 発行から3か月以内
  • 発行から6か月以内

といった期限を求められるケースが多いです。

特に、

  • 不動産の相続登記
  • 金融機関の手続き

では、古すぎる印鑑証明は受け付けられないことがあります。

この点でも、
早く取りすぎるメリットはありません。


印鑑証明が取り直しになる典型例

実務でよくある失敗例です。

  • 遺産分割協議が長引いた
  • 相続人の一部と連絡が取れなかった
  • 新たな相続人が判明した
  • 手続きごとに別の書類を求められた

この場合、
すでに取得した印鑑証明は使えなくなります。

「とりあえず取っておく」は、
結果的に二度手間・三度手間になります。


相続手続きで印鑑証明を取る前に確認すべきこと

取得前に、最低限ここは確認してください。

  • 相続人が全員確定しているか
  • 遺産分割の内容が決まっているか
  • どの手続きで何通必要か整理できているか

この3点が揃っていない場合、
印鑑証明はまだ取る段階ではありません。


まだ印鑑証明を取らなくていい人

次に当てはまる場合、
取得は待った方が安全です。

  • 相続人同士で話し合いが終わっていない
  • 財産の全体像が見えていない
  • 相続放棄を検討している人がいる

この段階で取ると、
ほぼ確実に取り直しになります。


今すぐ印鑑証明を取っていい人

逆に、次の状態なら取得して問題ありません。

  • 遺産分割協議が完全にまとまっている
  • 協議書の内容が確定している
  • 具体的な手続き先が決まっている

このタイミングで必要枚数だけ取得すれば、
無駄なく手続きを進められます。


まとめ|印鑑証明は「最後に取る」が正解

相続手続きにおける印鑑証明は、
早く動くほど失敗しやすい書類です。

  • 何枚必要かは人によって違う
  • 取得タイミングを間違えると無駄になる
  • 有効期限が問題になることもある

印鑑証明は、
相続手続きのゴール直前で使う書類。

焦らず、
「本当に今必要か」を一度立ち止まって考える。

それだけで、
相続手続きの失敗は大きく減らせます。

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