生前整理のやることリスト|何から始める?手順と失敗しないコツ

生前整理のやることチェックリスト

生前整理のやることリスト|何から始める?手順と失敗しないコツ

生前整理は、自身の死後や老後の生活に備えて身の回りを整理する活動です。
残される家族への負担を減らすだけでなく、自身のこれからの人生をより快適に過ごすためにも重要になります。
しかし、何から手をつければよいか分からず、なかなか一歩を踏み出せない方も少なくありません。

この記事では、生前整理でやるべきことを具体的なリストで解説し、失敗しないための進め方や手順、業者に依頼する場合のポイントまで網羅的に紹介します。

目次

生前整理とは?残される家族のため、そして自分の未来のために行う準備

生前整理は、ご自身の心身が元気なうちに、所有されている財産や家財道具、デジタル情報などを整理し、ご自身の意思を明確にしておくための活動全般を指します。
この活動の主な目的は、将来、ご家族が遺品整理を行う際の負担を軽減することですが、それだけにとどまりません。

例えば、不要な物を手放すことで、住環境がすっきりと整い、老後の生活をより快適に過ごすための基盤を築くことができます。
これは、ご自身の未来に向けた前向きな準備と言えるでしょう。また、相続に関するご自身の意思を明確にしておくことで、相続を巡るご家族間のトラブルを未然に防ぎ、円滑な承継を促す役割も果たします。
ご自身の人生を豊かにし、ご家族に安心を届けるための大切な準備として、生前整理の意義は非常に大きいと言えます。

生前整理で得られる3つのメリット|家族の負担軽減や自身の安心につながる

生前整理を行うことには、大きく分けて3つのメリットがあります。
第一に、残された家族の物理的・精神的な負担を大幅に軽減できる点です。
物の仕分けや処分、各種手続きを事前に行うことで、家族が死後に行う作業を減らせます。

第二に、自分自身の生活が快適になり、精神的な安心感が得られることです。
不要な物に囲まれた生活から解放され、今後の人生をより豊かに過ごせます。
第三に、財産状況を明確にし、意思を表明することで、相続を巡るトラブルを予防できます。

【完全版】生前整理でやるべきことリスト10選

生前整理を具体的かつ効率的に進めるためには、やるべきことを明確にしたリストの活用が有効です。
整理すべき対象は、目に見える「物」だけでなく、「財産」や「情報」、そして自身の「意思」など多岐にわたります。

これらを体系的に整理することで、抜け漏れなく準備を進めることが可能です。
ここでは、生前整理の全体像を把握できるよう、やるべきことを10項目に分けて、具体的な行動リストとして紹介します。

①【物の整理】家の中の物を「いる・いらない・保留」に仕分ける

まずは家の中にある物を「いる」「いらない」「保留」の3つに分類することから始めましょう。

この際、いきなり家全体に手をつけるのではなく、引き出し一つや棚一段など、小さなスペースから着手するのが挫折しないコツです。

判断基準として「1年以上使っていないもの」や「同じ用途のものが複数あるもの」などを目安にするとスムーズに進みます。

「いる」と判断した物は定位置を決め、「いらない」物は処分方法を検討し、「保留」の物は一時保管用の箱に入れて後日改めて判断します。

②【物の整理】衣類や家具、家電など大きな不用品を計画的に処分する

衣類や家具、家電といった大きな不用品の処分は、時間と手間がかかるため計画的に進める必要があります。
処分方法には、自治体の粗大ごみ収集を利用する、リサイクルショップに買い取ってもらう、フリマアプリで販売する、不用品回収業者に依頼するなど複数の選択肢があります。

まだ使える状態の良いものは、買い取りや販売を検討するとよいでしょう。
一方で、処分に手間がかかるものや量が多い場合は、専門業者への依頼も有効な手段です。
それぞれの方法のメリットや費用を比較し、自分に合った方法を選びます。

③【物の整理】思い出の品(写真や手紙)はデータ化も検討して整理する

写真や手紙、子どもの作品といった思い出の品は、感情的な価値が高く、処分が最も難しいアイテムの一つです。
無理に全てを捨てる必要はありませんが、保管スペースには限りがあります。

そこで有効なのが、スキャナーやスマートフォンのアプリを使ってデジタルデータ化する方法です。
データ化すれば物理的な場所を取らず、いつでも見返すことができます。
また、家族と共有しやすくなるというメリットもあります。
特に大切な数点だけを現物で残し、残りはデータ化するというように、自分なりの基準を設けて整理を進めるとよいでしょう。

④【財産整理】預貯金や不動産など全財産を一覧化する(財産目録の作成)

自身の財産をすべて洗い出し、一覧にまとめる「財産目録」を作成します。

これには、預貯金、株式などの有価証券、不動産、生命保険といったプラスの財産だけでなく、住宅ローンや借入金などのマイナスの財産も含まれます。

銀行名、支店名、口座番号、不動産の所在地といった詳細情報まで正確に記載することが重要です。

この目録があることで、相続が発生した際に家族が財産の全体像をすぐに把握でき、その後の手続きが格段にスムーズになります。
相続トラブルを防ぐ上でも不可欠な作業です。

⑤【財産整理】保険証券や契約書など重要な書類を一か所にまとめる

相続や各種手続きに必要となる重要書類は、一か所にまとめて保管しておくことが極めて重要です。
具体的には、預金通帳、印鑑、保険証券、不動産の権利証、年金手帳、有価証券の取引報告書、各種契約書などが挙げられます。
これらを一つのファイルや保管ボックスにまとめ、その保管場所を家族に明確に伝えておきましょう。

どこに何があるか分からず、家族が家中を探し回るという事態を避けることができます。
一覧リストを作成し、書類と一緒に保管しておくとさらに親切です。

⑥【情報整理】スマホやPC内のデータ・SNSアカウントを整理する(デジタル遺品整理)

現代の生前整理では、スマートフォンやパソコン内のデータ、オンラインサービスのアカウントといった「デジタル遺品」の整理が欠かせません。
写真や連絡先などの重要なデータはバックアップを取り、不要なデータは削除します。

また、利用しているSNS、ネットバンキング、各種サブスクリプションサービスのIDとパスワードを一覧にし、エンディングノートなどに記しておきましょう。
死後にアカウントを削除してほしいのか、誰かに引き継いでほしいのかといった希望も併せて記載しておくと、残された家族が対応しやすくなります。

⑦【情報整理】不要な銀行口座やクレジットカード、サブスクを解約する

長年使用していない銀行口座やクレジットカードは、管理が煩雑になるだけでなく、不正利用のリスクも伴います。
生前整理を機に見直し、不要なものは解約手続きを進めましょう。
特に残高がほとんどない休眠口座は、放置すると金融機関によっては口座維持手数料が発生する場合もあります。

同様に、利用頻度の低いサブスクリプションサービスも整理の対象です。
定期的な支出を見直すことで家計の節約につながる上、死後の家族による解約手続きの手間を省くことができます。

⑧【意思表明】自分の想いや情報を書き残すエンディングノートを作成する

エンディングノートは、自身の情報や希望、家族へのメッセージなどを自由に書き記すためのノートです。
法的効力はありませんが、万が一の際に家族が判断や手続きを進める上で大きな助けとなります。

記載する内容に決まりはなく、自身の基本情報、資産リスト、医療や介護に関する希望、葬儀の要望、大切な人への感謝の言葉などを綴ります。
市販のノートを利用するほか、大学ノートなどに自作することも可能です。
気軽に始められ、自分の人生を振り返る良い機会にもなります。

⑨【意思表明】財産分与で法的効力が必要なら遺言書を作成する

財産の分け方について法的な効力を持たせたい場合は、エンディングノートとは別に遺言書の作成が必要です。
特に、特定の相続人に多く財産を残したい、あるいは相続人以外の人に財産を譲りたい(遺贈)といった希望がある場合には、遺言書が不可欠です。

遺言書には主に「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」の2種類があり、それぞれ要件や作成方法が異なります。
法的に有効な遺言書を作成するためには、専門家である弁護士や司法書士に相談することを検討しましょう。
これにより、相続を巡る家族間のトラブルを未然に防ぐことができます。

⑩【意思表明】葬儀やお墓、延命治療に関する希望を家族に伝えておく

自身の最期に関する希望を明確にし、家族に伝えておくことも重要な生前整理の一つです。
例えば、葬儀については、規模や形式(一般葬、家族葬など)、誰に連絡してほしいかといった具体的な要望を伝えます。

お墓をどうするか、あるいは散骨や樹木葬を希望するかなども意思表示しておくとよいでしょう。
また、延命治療を望むか望まないかといった終末期医療に関する意思(リビングウィル)も、元気なうちに家族と話し合っておくことで、残される家族が重い決断を迫られた際の精神的負担を軽減できます。

生前整理はいつから始めるべき?50代・60代が最多だが思い立ったが吉日

生前整理を始めるのに最適な年齢というものはありませんが、一般的には体力や気力、判断力が十分にある50代から60代にかけて始める人が多い傾向にあります。
子どもの独立や定年退職といった人生の節目は、自身の今後について考える良いきっかけとなるでしょう。

しかし、病気や怪我などでいつ判断能力が低下するかは予測できません。
そのため、年齢にかかわらず「やろう」と思い立った時が最適なタイミングと言えます。
早めに着手することで、余裕を持ってじっくりと取り組むことが可能です。

失敗しない生前整理の進め方4ステップ

生前整理はやるべきことが多岐にわたるため、無計画に始めると途中で挫折してしまう可能性があります。
そうならないためには、具体的な手順を踏んで計画的に進めることが重要です。

ここでは、生前整理をスムーズに進め、最後までやり遂げるための4つのステップを紹介します。
この手順に沿って進めることで、無理なく、かつ後悔のない整理を実現できるでしょう。

ステップ1:まずは全体の目標と具体的なスケジュールを立てる

生前整理を始めるにあたり、最初に「なぜ整理をするのか」という目的を明確にし、最終的なゴールを設定します。
例えば、「老後の生活を快適にするため」「子どもに迷惑をかけないため」といった目的です。

次に、そのゴールから逆算して、「いつまでに、何を、どこまでやるか」という具体的なスケジュールを作成します。
「半年後までに物置を空にする」「1年後までに財産目録を完成させる」など、期限と範囲を区切ることで、やるべきことが明確になり、モチベーションを維持しやすくなります。

ステップ2:家族に生前整理の意思を伝え、協力をお願いする

生前整理は自分一人の問題だけでなく、家族にも関わることです。
そのため、整理を始める前に、その意思と目的を家族にしっかりと伝え、理解と協力を得ることが重要になります。
事前に話しておくことで、「縁起でもない」といった反発を防ぎ、むしろ協力を得やすくなります。

特に、家族共有の物や思い出の品を整理する際は、独断で処分するとトラブルの原因になりかねません。
家族と一緒に作業を進めることで、コミュニケーションが深まり、思い出を共有する貴重な時間にもなります。

ステップ3:無理せず「1日15分」など小さな範囲から始める

いざ整理を始めようと意気込んでも、最初から家全体など広範囲に着手すると、その物量に圧倒されて途方に暮れてしまいがちです。
挫折しないためには、ハードルを下げて小さな範囲から始めることが効果的です。

「今日はこの引き出し一段だけ」「1日15分だけ片付ける」といったように、無理のない小さな目標を設定しましょう。
小さな達成感を積み重ねることが、継続のモチベーションにつながります。
少しずつでも着実に進めていくことが、結果的に大きな整理を成し遂げるための近道です。

ステップ4:判断に迷う物は無理に捨てず「保留ボックス」を活用する

物の仕分けをしていると、捨てるべきか残すべきか、すぐに判断できない物が出てくることがあります。
そのような場合に無理に決断しようとすると、ストレスになったり、後で「捨てなければよかった」と後悔したりする原因になります。

そこで役立つのが「保留ボックス」です。
判断に迷う物は一度この箱に入れ、3ヶ月や半年など、一定期間を置いてから再度見直します。
時間が経つことで冷静な視点で見ることができ、必要かどうかの判断がつきやすくなります。

自分だけでは難しい?生前整理を業者に依頼する選択肢も

生前整理は時間も労力もかかる作業であり、物の量が多い場合や、体力的な問題、時間的な制約がある場合には、自力で全てを行うのが難しいこともあります。
そのような時は、専門の生前整理業者に依頼するのも有効な選択肢です。

専門家は不用品の仕分けや処分、貴重品の捜索、ハウスクリーニングなどを効率的に行ってくれます。
費用はかかりますが、プロに任せることで心身の負担を大きく減らすことができ、スムーズに整理を進めることが可能です。

信頼できる生前整理業者の選び方3つのポイント

生前整理業者の中には残念ながら悪質な業者も存在するため、慎重に選ぶ必要があります。
信頼できる業者を選ぶためのポイントは主に3つです。
1つ目は、見積もりの内訳が明確で、作業後に追加料金が発生しないかを事前に確認すること。

2つ目は、「一般廃棄物収集運搬業許可」など、不用品を適切に処分するために必要な許認可を得ているかを確認することです。
3つ目は、会社の所在地が明確で、ホームページなどで実績や利用者の口コミが確認できることです。
複数の業者から相見積もりを取り、対応の丁寧さなども比較検討するとよいでしょう。

生前整理を業者に依頼した場合の費用相場

生前整理を業者に依頼する際の費用は、部屋の間取り、物の量、作業に必要なスタッフの人数、トラックのサイズ、オプションサービスの有無などによって変動します。
一般的な費用相場としては、1Kやワンルームで3万円~8万円程度、1LDKで7万円~20万円程度、2LDKで12万円~30万円程度が目安となります。

ただし、これはあくまで基本的な作業料金であり、不用品の量や買取品の有無、特殊な清掃が必要かどうかで大きく変わります。
正確な費用を知るためには、必ず事前に業者に訪問見積もりを依頼し、詳細な内訳を確認することが重要です。

生前整理に関するよくある質問

生前整理を考え始めた方が抱きやすい、さまざまな疑問についてお答えします。
いつから始めるべきか、家族にどう話を切り出せばよいか、エンディングノートと遺言書の違いは何かなど、多くの人が気になるポイントをまとめました。

これらの回答を参考にすることで、生前整理への不安を解消し、よりスムーズに第一歩を踏み出すことができるでしょう。

Q:生前整理は何歳から始めるのが一般的ですか?

決まった年齢はありませんが、体力や判断力が十分な50代~60代で始める方が多いです。
定年や子どもの独立といった人生の節目を機に検討するのがおすすめです。

ただ、思い立った時が最適なタイミングであり、早めに着手するほど余裕を持って進められます。

Q:家族に生前整理の話を切り出す際の注意点はありますか?

「縁起でもない」と否定的に捉えられないよう、ポジティブな目的を伝えることが大切です。
「残される家族に迷惑をかけたくない」「これからの人生を快適に過ごしたい」といった理由を丁寧に説明し、一方的に進めず家族の意見も尊重する姿勢を示しましょう。

Q:エンディングノートと遺言書の違いは何ですか?両方必要ですか?

最も大きな違いは法的効力の有無です。
遺言書は財産分与などに法的な拘束力を持ちますが、エンディングノートにはありません。

相続トラブルを避けたい場合は遺言書、自身の想いや情報を家族に伝えたい場合はエンディングノートと、目的で使い分け、両方作成することも有効です。

まとめ

生前整理は、単なる物の片付けにとどまらず、財産、デジタル情報、そして自身の意思を整理し、残される家族への負担を軽減するとともに、自らの今後の人生を豊かにするための準備活動です。
この記事で紹介した「やることリスト」や「進め方4ステップ」を参考に、まずは小さな範囲から始めてみてください。

一人で進めるのが難しい場合は、専門業者の利用も視野に入れましょう。
計画的に無理のないペースで取り組むことが、後悔のない生前整理につながります。

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